【アスブラ目線】アメリカの野球のドラフトをアスブラ的にはこう見た。

こんにちは!

少し遅くなりましたが、先日アメリカではメジャーリーグのドラフト会議が行われましたね!

弊社の野球留学生でも、昨年の秋利選手(現在は日本の社会人実業団チームで活躍中)のように、ドラフト候補に名前が挙がった選手がいましたが、残念ながら今年もアスブラ卒業生の指名はありませんでした。

このアメリカのドラフト会議ですが、毎年、米30球団が、40巡目まで指名を行い、1200人以上が指名されるビッグイベントとなっています。

アメリカの4大スポーツでいうと、先日行われましたバスケットボールのドラフトが30チームで2巡目までの指名で60人ほど、アメリカンフットボールが32チームで7巡目まで指名で224人ほど、アイスホッケーが31チームで7巡目までの指名で217人ほどの指名なので、いかに野球の指名される人数が多いかがわかるかと思います。

そんな大人数が指名されるアメリカの野球のドラフトですが、今回は、アスブラ的な視点でドラフトを解析していきたいと思います!

指名されるされる選手は半数以上が4年制大学出身。2年制大学からの指名も

今年のドラフトで指名された選手の出身カテゴリーを見ていきたいと思います。

一番多いのが4年制大学出身で771名。次に多いのが高校生で310人となっています。日本の場合は、この2つに社会人野球や独立リーグ出身の選手の指名入ってくるかと思いますが、アメリカの場合、社会人の実業団チームがないため、指名がありません。また、独立リーグの選手も指名されません。

他にも日本と異なる点としては、2年制大学の選手の指名も130人と全体の10%以上あるという点です。アメリカの大学の場合、日本の様に野球部の100人以上選手がいるということはなく、ほとんどのチームが少数精鋭な点(そもそも入部が厳しい点)。または、2年制大学から4年制大学への編入も比較的一般的なことから、1,2年次の試合に試合経験、実績を積んでより良い4年制大学へ編入を目指す選手がいる点。また、学業の面で4年制大学は規制が厳しく、1年生から4年生大学でのプレーが難しい選手が2年制大学に進学してくる点。などから、比較的2年制大学にもよい選手がいる場合がある、2年制大学でもそれなりの競争力があるという点もアメリカ独特の文化かと思います。

大学で指名される学年も様々

アメリカのドラフトでは大学から指名される際の学年も様々です。先ほども述べたように、今年のドラフトでも4年制大学から771名が指名されましたが、このうち、大学5年生で指名された選手が34人、4年生で指名された選手が294人、3年生で指名された選手が413人、大学2年生で指名された選手が30人と、様々な学年で指名されています。

実は、アメリカの4年制大学では、ルールとして、大学3年生、または4年生、あるいは21歳以上の選手が指名できることになっています。2年生で指名されている選手は年齢がすでに21歳を超えているので指名されたケースです。

ちなみに2年制大学では1年生から指名が可能です。

4年制大学で指名されるのが多いのは?

日本の大学野球で、1部リーグや2部リーグがあるように、アメリカでも各団体でDivision 1, Division2 といったように段階が分かれています。

昨年(2016年)のデータにはなりますが、アメリカで1番大きな大学の体育協会であるNCAAからは695人の選手が指名されています。そのうち、一番レベルが高いとされるDivision 1から595人が指名され、Division 2からは80人、Division3から20人が指名されたようです。

NCAA以外ではNAIAなど他の体育協会からの指名もありますが、やはりNCAAのDivision1からの指名が一番多いようです。

*2016年はNAIAから39人指名されました。NAIA所属チームでは現在大地君が頑張っています。

余談にはなりますが、今年4年生として、NCAAのDivision1で活躍した大賜君のチームメートも何人か今年のドラフトで指名されたようです。また、4年制大学、2年制大学も含め、現在、過去にアスブラ野球留学生がプレーする(した)大学からもちらほらドラフトで選手が指名されたようでした。

ポジション別ではピッチャーが約半数。野手ではキャッチャー、ショート、センターの指名が多い!

ポジション別にみていきたいと思います。以下は今年のドラフトで指名された選手のポジション数です。

右ピッチャー 472
左ピッチャー 188
ピッチャー合計 660
   
キャッチャー 99
ファースト 37
セカンド 42
ショート 100
サード 61
内野手 6
レフト 10
センター 94
ライト 21
外野 80
外野トータル 205
野手合計 550
   
全体合計 1210

数字を見ますと、約半数がピッチャーです。右ピッチャーが多いですが、それは絶対数が多いからかと思います。こう見ると、もしアメリカのドラフトでの指名を目指すとなると、比較的、ピッチャーはチャンスがあるかと思います。

野手では、やはりセンターラインのキャッチャー、ショート、センターの指名が多いですね。今年の全米1位で指名された選手もショートの選手でした。

日本人選手がアメリカのドラフトで指名される可能性

日本の高校や大学でプレーしている選手はルール上、アメリカのドラフトで指名されることはありませんが、アメリカの高校、大学でプレーしていれば、アメリカのドラフトで指名されるチャンスがあります。過去にも、高校や大学から日本人選手が指名された例や、昨年の秋利選手のようにドラフト候補に名前が上がった例がございます。もし将来アメリカでプロを目指したい!という選手はぜひ、まずはアメリカの大学野球に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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