こんにちは!
4月も後半に差し掛かり、アメリカの大学野球はいよいよ中盤から後半戦に差し掛かってきました。
アスリートブランドからの野球留学生の皆さんも現在、プレーオフを目指してとても頑張っているようです。
そんな今日は、日本の大学野球とは少し違う、アメリカの大学野球にシステム、その中でも協会やディビジョン(区分)の違いについて今日は掘り下げていきたいと思います。アメリカ大学野球に興味がある方には必見の内容となります。
まずは、大きく分けて、アメリカの大学体育協会にはどのような種類があるのか書いていきたいと思います。
NCAA(全米体育協会)
アメリカで一番大きな体育協会であるのがこのNCAAです。最近では、日本人バスケットボールの選手たちがこのNCAAで活躍していることから日本での知名度も高くなってきております。
このNCAAは大きく分けて3つのディビジョンの分かれます。
テレビ放送などもあり、一番競争力の高いのがディビジョン1
その次がディビジョン2、そしてディビジョン3と続きます。
加盟している学校数は
D1が346校
D2が307校
D3が439校
となっているようです。
基本的には、大学の体育会の規模が大きい順に1,2,3となっていて、奨学金もD1が一番多く出せて、D3はスポーツでの奨学金を出すことができません。平均の大学規模を見ても、D1から順番に学校が大きいようです。
弊社からの野球留学生でも、2年制大学を卒業後にそれぞれD1、D2、D3と野球を続けた選手がおります。今シーズンもD1で1人、D2で1人、それぞれ野球で奨学金をもらってプレーを続けています。
NAIA(National Association of Intercollegiate Athletics)
もう一つの4年大学の体育協会がこちらのNAIAです。弊社からも今年から1名、2年制大学から編入してプレーしています。
こちらはディビジョンが2つに分かれていているようです。比較的、私立で規模の小さい学校が多いようです。
NJCAA(全米短期大学体育協会 – 2年制大学)
NJCAAは全米規模の2年制大学の体育協会です。こちらもNCAA同様3つのディビジョンに分かれていて、D1から順にスポーツの奨学金の数が多い仕組みのようです。
2年制大学の体育協会ですが、各ディビジョンで全米大会も行われるなど、特に野球においては、かなり競争力のあるリーグとなっています。弊社からの留学生でもニューヨーク州のNJCAAに所属するチームで現在奮闘中の選手がおります。
CCCAA(カリフォルニアの2年制大学の体育協会)
カリフォルニアにはNJCAAとは異なり、2年制大学で独自にCCCAAという体育協会があります。野球が盛んな地域のリーグということで、CCCAAの野球はかなり競争力が高いです。
NWAC(ワシントン州&オレゴン州の2年制大学の体育協会)
ワシントン州はオレゴン州にも、NJCAAとは違うNWACという2年制大学の体育協会があります。こちらの野球の特徴は、アメリカの大学野球では珍しく、木製バットのリーグという点です。(アメリカの大学野球は基本金属バットです)
NWACには弊社からも多くの選手が留学しており、今年も数名の選手が頑張っています。過去にはこのリーグからNCAA、NAIAなど4年制大学へとステップアップしていった選手がたくさんいます。
ドラフト指名で見る各リーグ
少し前のデータになりますが、こちら(http://www.ncsasports.org/blog/2013/06/19/mlb-firstyear-player-draft-2013-numbers/)のサイトによりますと、2013年にドラフト指名された各リーグの選手数は、
NCAA D1 552名
NCAA D2 72名
NCAA D3 14名
NAIA 38名
2年制大学 154名
高校生 382名
となっているようです。
やはりNCAAのD1からの指名が多いなと思う一方で、意外と、他のリーグ、特に2年制大学からの指名が多いなという印象を受けました。アメリカの場合、指名されても、すぐにプロには行かず、大学に進学してからプロ入りする選手も少なくないので、実際にプロ入る割合は大学に行ってからの方がかなり高いかと思われます。
ちなみに、意外と2年制大学からの指名が多い、または、2年制大学の野球のレベルが高い背景には、NCAAやNAIAでプレーする場合、高校時代の学校の成績とSATやACTと呼ばれる試験の成績が非常を大きく関係してきます。成績の良い場合は、良いのですが、目標の点数に達していまい場合など、まずは、そのような成績や試験の基準のない2年制大学へ入学し、2年制大学で学校の成績を上げてからNCAAやNAIAの学校へ編入するという選手も多いようです。
また、弊社の大学スポーツ留学で2年制大学をご紹介しているのも、留学生であっても、いきなりNCAAやNAIAでプレーする場合、アメリカ人同様に、SATやACTの試験のスコアをクリアしなければならず、これが非常に大変だからという側面もございます。今までNCAAなどで活躍してきた留学生たちも、まずは2年制大学で野球をプレーしつつ、英語面などもクリアして、NCAAなどへステップアップしていくというのが非常に一般的な流れとなっております。
今回は、大学の体育協会という目線からアメリカの大学野球を分析してみました。
アメリカ大学野球留学に興味のある方は、まずは、弊社ホームページよりお問い合わせください。
http://www.athlete-brand.com/baseball/
◆Facebookで最新情報をお届けします!