こんにちは!アスリートブランドです。
前回の元アメリカ大学野球留学生の聞く【日本とアメリカの野球の違いーバッティング編】では元アスリートブランドアメリカ大学野球留学生の本間さんにバッティングについて日本とアメリカの違いをお聞きししましたが、今回はピッチングの違いについてのインタビューをご紹介したいと思います。
本間さんはワシントン州の2年制大学時代のピッチャーも経験されていますが、日本とアメリカで違いはありましたか?
ワシントン州の2年制大学では元々は二遊間を守っていたのですが、シーズン序盤で故障をしてしまいまして。復帰後、試合に出るためならどこでもするということでピッチャーをすることになりました。その際には、調整方法が日本と異なることに少し戸惑いました。
調整方法は日本とはどのように違ったのですか?
まず、ブルペンではほとんど投げないという点です。私のチームは、先発ピッチャーは週に1回ほど、ブルペンで投げる機会があるのですが、それでも20球~30球ほど。リリーフピッチャーはブルペンでのピッチング練習はありませんでした。その代わりにピッチャー同士で片方がキャッチャー役になり、18.44mより短い距離を投げる練習をよくやりました。俗に言う「Flat Ground (平らな地面)」という練習ですね。球が速いピッチャーやコントロールが悪くてワンバウンドばかり投げるピッチャーとコンビを組むととても大変でした。投げる以外では、守備練習をしたり、調整のためにランニング、ダッシュをしたりでしたね。ピッチャーの練習は結構やることがないので、同じチームでも、野手よりも先に練習を終えて帰ることが多かったです。
野手と投手で練習の終わり時間がちがうのですね。ちょっと日本では考えられないかもしれないですね。ちなみに、日本ではピッチャーはとにかくランニングが多いイメージですが、アメリカではどうですか?
アメリカでもピッチャーのランニングメニューは多いですよ。ただ、日本のように足腰を鍛える。というよりは、体のケアというイメージの方が強いです。野手は試合の次の日がオフ日になることが多いのですが、ピッチャーは試合の次の日練習があって、長距離走メインの疲れを取る日、その次の日がオフ日と、野手と投手でオフ日が異なっていました。後は、試合日が近づくにつれて、短距離系のスプリントが多くなる感じです。試合が近くなるとあまり長い距離は走らなかったですね。
オフ日が違うというのも日本ではあまりないかもしれないですね。話は変わりまして、理論的に日本とアメリカで異なる点などありましたか?
アメリカではとにかく初球ストライクを投げなさいと言われました。私のチームのピッチャー陣には投手コーチからの課題で出ていて、週末4試合ある中で、必ず初球ストライク率70%を達成するように言われていました。英語でいう「First Strike (percentage)」という課題です。なかなかこの課題をクリアできる週は多くありませんでしたが、私はこのファーストストライクパーセンテージが比較的良く、それがコーチからの信頼にもつながっていたのかなと思います。理論的には、初球ストライクを投げた場合は、ボールを投げた場合では、バッターの打率が大きく異なるということでした。同様に、日本ではわざとボールで外して様子を見ることがありますが、アメリカではほとんどそのような要求はなかったように思います。
初球のストライク率というのは日本ではまだ定着していない考え方かもしれませんね。最後にアメリカの大学でピッチャーをしたことがある本間さんから見て、日本人がアメリカでピッチャーとして成功するポイントなどがあったら教えていただけますか?
難しい質問ですね。理論的や練習面などの違いのほかにも、マウンドの硬さやボールの質など日本とは異なるものがたくさんあると思います。私は野手から入ったので、無意識だったかもしれませんが、そこまで対応するのに苦労しませんでした。しかし、実際には、日本とは感覚的に異なることがたくさんあると思います。そうなったときに、変化することを恐れずに、どれだけアメリカにアジャスト(適合)できるかがポイントになるのではないかと思います。
本間さんのインタビューは引き続き次の記事でもご紹介したいと思います。
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最後に本間さんの野球指導のホームページもご紹介します。
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